100以上の住宅設計から学ぶ後悔しない家づくり5選

失敗を減らす家づくり

こんにちは「こゆ-そつ」ブログのumiです

せっかくの家づくりなるべく後悔は無くしたいものですね

そこで今回は今まで100件以上のお客様の家づくりを

初回の接客から設計、現場まで担当した経験から後悔しない

重要なポイントを5項目お伝えできればと思います

電気配線関係

まずは、電気配線関係

配線関係は本当によくお聞きすることが多いです

特にコンセントですが、ここにコンセントがあれば良かった…

とのお声をお聞きすることがかなりの頻度であります

電気配線は図面上で打ち合わせをするので、未来的に使う

電気製品や機器などを考慮して考えてくださいとお話をするのですが

(もちろん打ち合わせで今後使われる電化製品はありませんかと

聞いたりしてコンセントの場所を提案します)

図面上ではイメージしにくい事もあり、熟考されたお客様でも

いざ完成して住んでみるとコンセントが考えたところ以外に欲しいというお声をよく聞きます

一例ですが、

  • コードレス掃除機
  • 充電器関係
  • 造作時のカップボードのコンセント
  • 空気清浄機、ウォーターサーバー
  • 専用冷凍庫
  • 置き場変更に伴うコンセント

などなど特に最近はコストコ人気もあり

単独の冷凍庫を購入され冷凍保存される方も多いので

通常の冷蔵庫の冷凍室だけだと収まりきらないことが多くあるようです

また、小さいお子様がおられるご家庭などはコンセントの高さも

考えて設置すれば良かったと言われることもあります

また、照明の注意ポイントもあります

照明は最近ダウンライトという埋め込み式の照明を使われることが

多いのですが、ここ数年で照明メーカーのダウンライトは

ほぼ全てがLEDにが変更になっており(昔は蛍光灯と白熱球でした)

このLEDのダウンライトは本体とLEDが一体式になったものと

数年前に出始めたLEDの球を変えられる商品があります

注意するのは、一体式の商品なのですが交換式の商品と比べて価格は安いのですが

照明が切れて交換する際に球だけ交換できず本体ごと交換となるため

切れるたびに電気屋さんを呼ぶ必要があるので注意が必要です

(本体ごとの交換には電気工事士の免許が必要になります)

ただ、LED自体は基本的に10〜15年ほどの寿命があるのでなかなか切れないですが

その間に同時に切れることは考えにくいので電気が切れるたびに電気屋さんを

呼んでいたら大変な費用がかかってしまうので初期費用を抑えることは

一体式の方が良いかもしれませんが、後々のことを考えると

球を替えられるタイプにされた方が良いかもしれません

最近では比較的安価なタイプの交換式のダウンライトも出てきていますので

設計担当者に聞いてみましょう

収納が使いにくい、少ない

これもよくお聞きすることが多いです

間取りを決めるときに「収納率」というものが比較的最近お客様からも聞かれるようになり

お話しをするのですが、一般的に戸建て住宅の場合10%〜15%ほどと言われております

ただ、どーーんと収納を延べ床面積の15%取ったとしても

ものすごく使いにくい収納になってしまいます

ですので、いつもお話しするのは比較的小さめ(場所により変わる)の収納を

適材適所に散りばめるのが使いやすいとお話しします

収納も電気配線と一緒で何をどこにしまうのか、未来的に増えるであろう物や服などを

考慮するのが良いのと、あまりに奥が深い収納や棚板がない高い収納は

ただただ使いにくく奥の物が取りにくいことになります

大きい箱などの物もありますが基本的には奥行き600mmほどの収納があれば、

おおよそのものは収納できるようになっています

また、小さい収納とは別に一部屋納戸のような広い収納があると

雛人形や兜、子供の使わなくなったもの、来客用の布団など

なんでも片付けられる場所になります

収納を考える際は場所場所で必要な収納を少しずつ散りばめる工夫をされると良いと思います

間取り

続いては間取りに関するお話ですが、基本的に間取りに関する後悔は

仕様や家の性能によって若干の違いがあります

一例ですが、高性能住宅の場合(断熱や気密、換気システムなどが良い家)

吹き抜けやリビング階段があったとしても熱損失に関するデメリットが軽減されるため

通常の住宅に比べると間取りの制約が少なくなります

例えば一般住宅の場合、冬の暖房時に吹き抜けやリビング階段があると

熱が2階に逃げてしまい1階に冷気が降りてきて熱効率が悪くなってしまいますが

熱交換換気システムや断熱性能の高い窓を導入した高性能住宅の場合は

窓からの熱の損失や上下階の温度ムラが軽減されるため、

一般住宅に比べると格段に快適な住宅になります

そのため、上記に書いたように吹き抜けやリビング階段などを設置しても

快適性に影響が少ないため間取りによる制限も少なくなります

ですので間取りによる後悔は家の性能により変わってきてしまいます

その他、動線や水回りの位置に関する後悔もよく挙げられます

設計をする際に今までの経験をいかした提案をするのですが

お客様の強い希望でガラリと変更する事も多々あります

そのような時によくおしゃれなイメージの写真をお持ちになり

こんな間取りに近づけて欲しいと要望をいただくのですが

奇抜なイメージの住宅の場合、キッチン、洗面、トイレなどの水回りと

収納の位置関係が離れていたりして使いにくくなっていたり、

(デザインを優先するためそのような間取りになっている事もあります)

子育て世代や高齢者世代の動線を考えた間取りになっていなかったりするので

基本的には使いにくい家になってしまうこともあります

間取りを考える際は自分たちの家族構成、未来像、各部屋の位置関係などを

よく考えられて設計する必要があるかと思います

細かい棚や電気配線などは後からやり直そうと思えばできなくもないですが

間取りは本当に注意しなければ最大の後悔のポイントとなりますので注意が必要です

窓の位置関係

前項の間取りにも関係する部分ですが窓の配置にも注意点が色々とあります

窓は間取りを作る際に採光や通風、熱、景色、目線などを考慮して設計します

その中でも日々の生活の中で考慮すべきはやはり目線ではないでしょうか

よく「とにかく明るくしたいので大きい窓をとって欲しい」とご要望をいただいたり、

南面に大きな掃き出し窓が欲しいとご要望があったりするのですが、

基本的には南面の窓の設置で良いのですが土地の向きや近隣の窓の配置、目線によって

気をつけて窓を配置しないと折角注文住宅で明るい間取りを希望して建てた家が

一日中カーテンの閉まった暗い部屋になってしまいます

南面の土地がいいからと南面が道路に接した土地を比較的高い金額で買われて、

その土地が広ければ問題ないのですが、前面道路からそこまで距離がない場合や

歩道がある場合など、大きな窓を道路に向かって設置すると

目線が気になってレースカーテンが一日中閉まった家になってしまいます

そうなってしまうと明るい家にしたくて南面に大きな窓をとったのに

カーテンをすることいよって光が遮られてしまい本末転倒です

窓の設置高さを変えたり、家の形状を考えたり、外構でフェンスや木を植えたりして

目線をさえぎるなど、ちょっとした工夫で快適な住宅になります

図面ではなかなか見落とされがちな部分ですので十分に注意が必要です

玄関まわり

玄関まわりに関する注意点も実は結構あります

玄関でもいくつかあるのですが、まずは玄関扉です

最近は電子キーも増えてきていますがまだまだ通常のキー

(鍵穴に差し込んで施錠するタイプ)のものが多く見受けられます

子育て世代などは特に多くの荷物を持って車から降りてくることもあり

両手が塞がっている状態で鍵を探して、開けるというのは結構大変です

そこで、電子キーでも車のキーのような近づけば開くタイプやボタンを押せば

解錠するタイプの電子キーを採用されるのお勧めします

このような電子キーのタイプは雨の日や荷物がたくさんの日などに

本当に電子キーにして良かったと思うことが多いです

これは施工会社によって標準で採用されているかにもよりますが

追加費用が発生する場合もありますので担当者に確認が必要です

続いて、玄関収納です

靴箱や玄関横の収納を間取りを決定する際に何気なく

収納量を決めている方が多いのではないでしょうか

図面では上からの見た目だけですので実際の収納量という部分では

なかなか実感が湧かないかと思います

おおよそではありますが一般的な靴を所有している方の量で

家族1人あたり10足程度だと言われています

その場合4人家族で40足になり、80cmの横幅の靴箱で

トールサイズ(2m高さ)のものが必要になります

またこれは基本的に長いブーツや長靴などは考慮していませんので

玄関のスペースに設置する余裕があれば

トールサイズで横幅120cm〜160cmあれば靴の収納としては十分です

(靴をたくさんお持ちの方は悪しからず…)

玄関収納はこれで良いかもしれませんが実は玄関まわりには

色々なものを置きたくなってしまいます

傘や靴の空き箱、外用ほうき、車の洗車用具、ケルヒャー、脚立、

食品配達の箱、空き段ボール、ゴミの仮置きなどなど

もちろん外用の物置があればそこにしまう事もできますが

土地に余裕がない場合など間取りを作成する場合に

玄関周辺にそのような玄関横収納などのスペースを確保しておくと

大変便利な収納になる事間違いなしです

設計担当者と間取りの相談の際に参考にしてください

まとめ

今回は今までの設計の経験を踏まえて、お客様のご要望や悩み、失敗談などを

まとめて書きましたが、いかがだったでしょうか

本当はまだまだ各項目でも書きたいことや今回取り上げられなかった部分の

お話しなどもありますので機会を見つけてより詳しく書かさせていただけたらと思います

これから、家づくりされる人がすこしでもより良い家づくりができますように

ありがとうございました

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