家づくりと健康の関係

失敗を減らす家づくり

こんにちは、「こゆ-そつ」ブログのumiです

今回は家づくりをされる時にあまり気にされないですが、

実は大切な「家づくりと健康」をテーマで書かせていただきます

今回の家づくりと健康に関する部分はなかなか範囲が広いので

テーマを絞らせていいただこうかと思います

暑さ、寒さでどんなことがおこる?

近年の夏の猛暑や冬の寒波による寒さは厳しいです

最近では夏場の熱中症や冬場、高齢者のヒートショックによる事故が

多く報告され、ヒートショックに至っては交通事故の4倍の死者数が報告されているとのことです

ヒートショックは一般的に暖かい部屋→寒い脱衣所→暖かい風呂場のような

温度差が著しい場所に行くと血圧の乱高下がおこり、

そのショックで心筋梗塞や脳卒中を起こす危険な事故です

また、夏場の気温上昇により熱中症も近年多く報告され、

多くの方が病院に運ばれているニュースもよく見かけますので注意が必要です

昔から冷えは万病の元といわれており、さまざまな病気の原因とも言われております

ですので、家の中の温度差をなくすことが健康の必要条件ともいえます

暑さ、寒さはどこからくる?

地域により暑さを和らげたい、寒さ対策をしっかりしたいなど違いがあるかと思いますが

家づくりをするうえで暑さ、寒さに強い家を作ることはできるのでしょうか

結論から言いますと、暑さ、寒さに強い家は作ることができます

それでは熱が入ってきたり、出て行ったりする一番の要因はどこからでしょうか

それは、「窓」になります

熱のすべてがこの窓から入放射するわけではありませんが、

暑さが入ってくるのも、室内の熱が逃げていくのも、窓からが大部分を占めています

ただ、今では窓ガラスやサッシが多種多様な性能のものは出てきているので

一概には言えませんが、昔ながらの単板ガラスのアルミサッシと想定した場合は

夏季の熱が入ってくる73%、冬季の暖房時に室内から熱が逃げる58%が窓ということが言われています

ですので、一般的にはまず窓がガラスの性能向上が優先事項となります

どんな窓を選べばよい?

窓サッシにはさまざまあり、グレードによって価格も大きく異なってきますますが、

断熱性能が高いハウスメーカーや高性能住宅を提供する工務店なども

基本的にはやはり高性能の窓サッシを導入されています

具体的には、オール樹脂(枠部分)Low-Eトリプルガラスやアルゴンガス入り高遮熱Low-E複層ガラス

などを使っておられるところが多く、こだわっておられる住宅メーカーなどは

木製サッシのトリプルガラスなどを採用されています

ですので、ガラスと窓フレームそれぞれの特徴を考えて選ばれると良いかと思います

同じ樹脂窓でも、ガラスが2枚の複層ガラスや

断熱性能の高いガラスが3枚のトリプルガラスがあります

断熱性能が高くなるほど、価格は高くなりますが、家の断熱性を確保することは

快適性を確保する上で重要な要素になります

また、上記の文章の中にLow-Eという言葉がたくさん出てきますが、

この「Low-Eガラス」とは、ガラスの表面にLow-E膜といわれる特殊な金属膜を

コーティングしたガラスのことで、このLow-E膜が

夏場の太陽の熱や冬場の暖房で暖めた熱を吸収・反射し、

夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高める効果があります

Low-Eガラスには、断熱タイプと遮熱タイプがありますので

地域や家の向きなどにより使い分けされるとより効果的です

また、サッシ(窓の枠部分)も木製サッシ、樹脂サッシ、アルミ樹脂複合サッシ、アルミサッシと

大きく分けて4種類あります

その中でも今主流で価格と性能のバランス的におすすめなのが、

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシです

ただ、この2種類の中でも性能が異なる商品がいくつかありますので

樹脂サッシ、アルミ樹脂複合サッシだから良いというわけではなく

メーカーがそれぞれカタログなどに熱貫流率という数字を出していますので

それを目安にすると良いでしょう(窓全体の性能値)

この熱貫流率は基本的に数値が低いほど断熱性能が良いとされていますので

これから建てられる住宅メーカーさんの標準にされているサッシが

どの程度のものか確認しておくと良いかと思います

多少初期費用がかかったとしても、断熱性能の良い窓サッシを選ばれることによって

光熱費の節約が期待できます

結露対策にも効果大

良いサッシを選ばれるということは断熱性を良くするだけでなく、

みなさまの嫌いな結露のリスクも下げる効果があります

結露は空気中の水蒸気の量が増えることにより起こりやすくなります

基本的に冬場の暖房時期は室内の水蒸気量が多くなり

断熱性能の低い窓の場合、外気によって窓が冷やされると、

冷たさがそのまま室内側に伝わり室内の暖かい空気が窓に冷やされると

内気と外気の温度差により結露が発生すやすくなります

結露が起こることにより家自体がジワジワ悪くなってきます

また、結露を拭き取らずそのままにしておくと

カビが発生し健康被害が発生する可能性もあります

ですので、断熱性の高い窓を採用することで外の温度の影響を受けにくくなり

結露やカビの発生を抑制する効果も期待できます

ただ、どんなに良いサッシを使ったとしても、室内外に多少の温度差が生じるため

室内の水蒸気量が多いと結露は発生します

例えば前日にお鍋をしたり、加湿器を一日中動かしていたりすると

家の中の水蒸気量が多くなり、結露が起こることもありますので

注意が必要です

その他、換気システムやカーテンなどの影響により

結露の発生の有無も変わってきますがこの辺りのお話は

次回以降にさせていただきたいと思います

まとめ

今回は「住宅と健康」という分野の中で「窓」に焦点を当てて

お話しさせていただきました

家の性能部分の弱点は窓になり、まずは窓の強化をする事が大切です

窓を強化すると、熱中症やヒートショックのリスクを下げる事ができ、

外部の熱の影響や内部の熱の流出を防げます

その効果により光熱費が下がり、さらに結露の防止にも役に立つため毎日の結露を拭く作業や

カビの発生も抑制し、家を長持ちさせたり健康被害を予防する効果も高くなります

これから住宅をお考えの方はぜひ「窓」のパワーアップをおすすめします

これから、家づくりされる人が少しでもより良い家づくりができますように

ありがとうございました

コメント

タイトルとURLをコピーしました